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蓄電池は元が取れるって嘘?

2022.03.23

蓄電池の基礎知識
蓄電池は元が取れるって嘘?

蓄電池は災害などで停電した時の非常用電源になるのと、うまく使うと電気料金を削減できる特徴があります。ただ、蓄電池を購入して本当に元を取れるのかと疑念を持っている方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、蓄電池で元を取ることはできるのか、について紹介します。

蓄電池の経済効果

どのくらいの期間で蓄電池の元が取れるのかは、蓄電池の価格、導入前後の電気の差額で決まります。

深夜電力を利用する

各電力会社によって時間帯別契約の電力単価は異なってきますが、全ての電力会社では深夜電力の単価は比較的安く設定されている可能性が高いです。

蓄電池の運転方法は電気代の安い深夜電力を充電して、買電単価の高い時間帯に放電するというやり方です。

中部電力のスマートライフプランの場合

平日 (デイタイム)38.71円 ー (ナイトタイム)16.30円=22.41円
休日 (デイタイム)28.52円 ー(ナイトタイム) 16.30円=12.22円

平日を240日、休日祝日を仮に125日とします。

平日:22.41円 / kWh × 9kWh × 240日 = 48,621円 →年間の経済効果

このように、日中の単価と深夜電力の単価で考えても、年間で48,621円と経済効果としてはそこまで多くはないです。

ただし、この使い方は一番経済効果が少ない使い方です。ただ、太陽光発電と併用することで経済効果はグンと上がる可能性があります。

太陽光発電との併用で経済効果アップ

蓄電池は太陽光発電と相性が良く、太陽光で発電した電気を充電し夜間や雨の日の発電効率が下がる時間帯に充電した電気を放電することで電気料金を削減します。

また、FIT法と言い、10年間の固定買取期間が終了すると余剰電力を蓄電池に充電して売電を有効活用する。というメリットもあります。その場合がお得になるケースもあります。

ただ、元を取れるかは微妙・・・

そこで、本当に元がとれるのか。なんですが、結論からいくと「かなり厳しい」というのが現状です。理由は簡単で導入費用がまだ高いからです。

各家庭によって電気代などのライフスタイルは様々で一概にとは言えませんが、蓄電池を設置した場合の電気代の削減効果は3,000円前後になるのかなというところです。

蓄電池の保証期間は10年~15年が一般的ですので、保証期間を15年で計算しても年間約90万円の削減にしかなりません。それに対して蓄電池の一般的な相場が100万~150万円ですので元をとるのは難しいでしょう。

蓄電池の元を取るには・・・?

上記の通り、蓄電池の購入費用の元を取るには現実的にすごく難しいですが、できるだけ購入費用を回収したいですよね。

そこで、なるべく蓄電池を導入する際のデメリットを減らすための方法を紹介します。

自家消費をする

ご自宅の太陽光発電や、深夜電力などの安い電気をご自宅に貯めて、ご自宅で使う電気に回すことを自家消費と言います。この自家消費を増やせば増やすほど削減額は大きくなります。

メンテナンスを定期的にして寿命を長くする

蓄電池は精密機械になります。ですので高温多湿の環境だったり、ホコリまみれの場所に設置すると故障しやすくなります。ただ、定期的にメンテナンスをすると寿命が伸び、長く使えば使うほど元を取れる可能性はでてきますよね。

まとめ

今回は蓄電池の導入の元を取るためには?という事を解説していきました。現状はすごく難しいですが、少しでも回収するための手法をお伝えしました。どうせ導入したのであれば特に長く使えたらいいですね♪

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