蓄電池の種類とメリット・デメリットについて解説!
2022.04.23
太陽光パネルなどで作った電気などを蓄電池に充電して、電気代が高い時に放電し、光熱費削減ができる便利な設備ですが、「蓄電池ってどんな種類があるの?」とご質問をいただくことがあります。蓄電池といっても、メーカーによって種類があります。今回はそんな蓄電池の種類や特徴について解説していきます!蓄電池を検討している方は是非チェックしてみください!
目次
蓄電池の種類と特性
蓄電池は作られている、素材によって名称が変わってきます。それぞれの特徴などがある為利用されている用途が違ってきます。
鉛蓄電池
鉛蓄電池は、開発から、100年以上経っており、蓄電池の中でも主力の商品です。電解液である希硫酸の中に鉛の電極板が入っているもので、希硫酸と鉛の化学反応によって電圧が発生し電気が蓄えられる仕組みです。また、電解液中の硫酸イオンが移動することで充放電されます。過充電を行ったり、使用が終わったら素早く充電をするようにしないと劣化が早くなってしますので使用するには注意しましょう。
長所
- 材料の素材(鉛)が安価でコストパフォーマンスが高い。
- 短時間で大電流を流したり、小電流を長時間流しても性能が安定している。
短所
- 比較的サイズが大型で重い
- 過充電状態が続くと、劣化が進み。性能が大きく低下する
- 電解液に硫酸を使用する為、破損時の危険が高い
- 極寒地では電解液が凍結しやすく、破裂する危険がある。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池の寿命は5年~7年と蓄電池の中でも短く、高温環境下で使用したり、充電によって電池温度が上がってしまうと劣化が早くなってしますので注意が必要です。
長所
- エネルギー密度が高い
- 過充放電に強い
- 単価が比較的安い
- 急速充電ができる
短所
- 自然放電により、電池容量が減る
- 使い切らずに、充電することによる電圧の低下
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は日常生活と密接に関わっている蓄電池で、ノートパソコンや携帯電話などで使われており、最も身近で注目されている蓄電池です。
長所
- サイズが小さくパワフル
- 急速充電ができる
- 自己放電しない
- 充放電の繰り返しに強い
短所
- 保存状態や、蓄電池の温度によって劣化が早くなってしまう。
- 長時間充電を満タンにしたまま放置しておくと劣化します。
まとめ
鉛電池は、低コストなのが魅力です。ニッケル水素電池は、高出力・大容量・長寿命が特長であり、リチウムイオン電池は、ノートパソコンやスマホなどに使われているおなじみの蓄電池です。太陽光発電とセットで販売される各社メーカーの蓄電池もリチウムイオン電池がほとんどです。そして、リチウムイオンにもそれぞれ特徴がありますので、しっかり押さえておきましょう。