蓄電池の「kW」と「kWh」の違いとは?!
2022.03.27
先日「kW」と「kWh」の違いって何なの?というお問い合わせがありました。そこで今回は蓄電池を選ぶときに重要になってくる「kW」と「kWh」について詳しく解説していきます。
目次
kWとkWhの違い
まず、「kW」ですが、電気出力のことを言います。電気出力とは電気が出ていく強力さ(出力)になります。
例えば、たくさん電気を使うドライヤーや電子レンジなどを同時にたくさん使うとブレーカーが落ちてしますことがありますよね。
どういうことかというと、設定出力よりも、使った出力(消費電力)が大きかった為、火災から守るため、電気を遮断した状態です。
「kW」は機械を動かす力
ドライヤーで例えると、説明書などに「1200W」とか「1400W」と表記がされています。これはドライヤーを動かすのにこれだけ電力が必要ということを示しています。
要は、同時にたくさんの機械を使うと、それだけ多くのkWが必要です。また、コンセントなどにはよく「合計で1500W以下」などの表示がありますが、これも同じ出力のことです。ちなみに、1kW=1000Wになります。
kWhは時間あたりにどれだけ電気を使ったか
kWhは、はどれだけ多く家電製品を使えるのかという事を表しています。
出力を表すkWと名前が似ているため、始めはややこしいですが、慣れたら簡単です。
kWhの「kW」は「出力」、「h」は「時間」の意味です。
だからシンプルに、1kWを3時間(3h)使いたい時に必要な容量は3kWhです。
1000Wを5時間使いたければ、必要な容量は5kWhという事です。
蓄電池の適正な容量とは
よく「太陽光が4kWなのですが、蓄電池の容量はどのくらいが適正なの?」とよくご質問をいただきます。
例えば、4kWの太陽光発電システムの年間想定発電量を4,400kWhとした場合に1日あたり平均12kWh。
このときに日中の平均自家消費量が3kWhだった場合、9kWhが余ります。
これを全て売電せずに蓄電に回したいとなれば9kWhの容量の蓄電池が必要になります。
しかし単純計算であればこれでよいのですが、当然ながら太陽光発電の発電量は天候に左右されます。
雨や曇りの日は数kWhと減りますし、逆に春夏の晴天時では1日の合発電量は25kWhを超えることが予想されます。
時期や天候によって発電量は変わってきますし、そもそも発電した電気をどのくらい売電に回してどのくらい蓄電するかを考えておく必要があります。
まとめ
今回は、「kW」と「kWh」の違いと、適切な容量の選び方についてご説明していきました。より快適な蓄電池生活を送る為にも、導入した後に後悔することが無いように事前に知識をいれておけば安心ですね。
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